TTArtisan 90mm f1.25 買った話

立て続けにレンズレビュー
90mmレンズを購入した

私が所有したライカMマウントレンズでは最も長いレンズとなる

そして明るさはf1.25
同じ焦点距離を持つSummilux 90mmはf1.5なので本レンズはそれ以上に明るい事になる
Summiluxは170万円以上するがTTArtisanは10万円を切り、9万円ほど
その差は18倍以上

Noctiluxの消費税でTTArtisan 90/1.25が約2本買えちゃう

冷静に考えてやばい(語彙力)





購入は正規代理店の「焦点工房」
毎度のことながら簡素な箱と説明書
写真では取り除いているが、レンズはビニールに包まれており、シリカゲルが入っていた

スペック


レンズ構成  7群11枚 (高屈折低分散ガラス4枚)

絞羽根枚数 10枚

最小絞り F16

重量   1010g

サイズ  φ82mm x 97mm

フィルター径 77mm




レンズ4群にアクロマチックレンズを使用している

が、今の時代そこまで珍しいエレメントではない

アクロマチックレンズ(色消しレンズ)は、様々な色を持つ白色光などがレンズを通過する際に生じる色の分離を効果的に補正するとともに、球面収差やコマ収差の補正にも一役買っている(らしい)


レンズキャップは金属製でねじ込み式



TTArtisan 90/1.25のサイズは、

直径82mmで長さは97mm

比較としてSummilux 90mmのサイズが、

直径74mmで長さは、91mm
となる
TTArtisanの方が、一回りぐらい大きい様だ



そしてSummilux 90mmと重量は同じで両者ともに1kg超えの超ヘビー級レンズ
重量負担軽減の為、装着時のレンズ底面には三脚座を備える


フードの内側にはフェルト生地のテープが貼られている




ファインダー見えない問題
レンズ長が10cm弱もあるのでファインダー越しの視界は当然の如く悪い
画面の1/4はレンズで見えない状態になる
個人的にはf1.25のピント精度も相まってビゾフレックスの装着をお勧めしたい


デカすぎる問題
レンズ装着時の重心は完全にボディから外れている


↑ストラップを持つと完全に下に向く
重量1kgは伊達じゃない
マウントに負荷がかからないか心配ではあるが、Summilux 90mmも同じ重量なのでメーカーはこのぐらいの重量ならある程度は想定してそう

圧倒的な明るさとボケ量
暗めの駐車場での写真
中心部分拡大
想像よりもシャープ


剃刀の様なピント面と圧倒的なボケ量

こうもフォーカスがシビアだと距離計でジャスピンを目指すのは至難の業かも
Lvでの撮影が基本になりそう

レンズフードが逆付け出来る

フードは着脱式であるが、国産メーカーのレンズフードの様に鏡筒部分に逆付けして収納できる機構
レンズ径が82mmともなるとフードもそれなりに巨大なので収納面で言えばとてもありがたい



フードを装着するとさらに巨大になる
もうM型のレンズには見えない


距離計の微調整
TTArtisanのレンズはレンズ個体ごとにユーザーが距離計を調整できる様になっている
マウント側のネジを回して、距離計連動用のカムとの接点を調整できる


調整用にレンズのフォーカス位置を確認するチャートが付属する
普通の定規でも代用可能



純正レンズであれば考えられない機構だが、逆にメーカー目線で言えば、
「微調整は勝手にやってね」
的なスタンスなのだろうか、
その方が生産効率も上がるだろうし、ユーザーとしてもありがたい



何で買ったの?
・バイクが撮りたかったから
私のTwitterのフォローワーが105mm f1.4のレンズを使っていて、
「明るい中望遠いいなぁ」となったのが大きい

こちらがその方の写真達

カスタムされたXSR900
カッコいい

この人自身もかっこいいし彼女さんも可愛い
無敵じゃんか



・スナップで50mmに飽きてきた
現状でメインのレンズはSummicron 50
(ちょっと前まではSummilux 50)


スナップ撮影からポートレートまで何で卒なくこなす優秀なレンズ
スナップとは?みたいな部分に言及するつもりはないが、50mmだとどうしても広すぎる場面が少なく無かった
↑50mmスナップ、ややトリミングしている
余白付きの写真で、ここまでライトと要素が揃っていればぱっと見の印象は良いが

私のお気に入り焦点距離は35mmから始まり、
50mm、90mmと来た
このままでは135mmに手を出しそう

↑以前のお気に入りレンズ
EF 35/1.4 L Ⅱの写真 カメラは5D4
撮って出し


・そしてMS Optics APORIA 24/2を無くした
無くしたというか、バイクで走行中にリュックのチャックからレンズポーチごと脱落した
遺失物届けは出したがあれから2週間、未だ発見には至っていない
なのでAPORIA24mmに変わるレンズを買うことにした
そして買ったのは90mm
あれ??

とりあえず撮りたかったバイクの写真
ちょっと雑だけどバイクの写真撮ってきた

次はいつもの様にストロボ使ってパーツ撮り&Psで部分合成

バイクを斜めにフレーミングしたカットで絞り開放では流石に浅すぎる
f2ぐらいまで絞るといいかも

作例
モノクロの写真は全てf1.25
逆光にはやや弱い印象だが、正直この絵が10万円以下で撮影出来るとは驚いた




次はスタジオにてf11の作例
カメラはLeica M10
ISOは100
解像度も申し分ない


あとは適当に弄った写真達


恒例のライティング解説
レンズをセンチュリーアームから天糸で吊り
左側を30x90cmの面光源越しのトレペ
右側をグリッド付きのストロボ越しのトレペ
で撮影
背景は成り行きグレー
下にある黒いクッションは万が一落下した時の保険

Photoshopで天糸を消して完成


お次はこちら


背景用に傘を4灯、バックの白い壁打ち
メインライトは150cmのオクタライト
トップライトに100cmの白傘
ストロボはいずれもProfoto
画像では右側のバウンス板が白になっているが、最終的には黒に変えた


まとめ
鬼コスパ
鬼サイズ
鬼ヘビー



もし貴方がSummilux90mmを検討しているのであれば一寸待ってほしい
Summiluxの消費税で買えてお釣りまでくる上に明るい
TTArtisan 90mm f1.25
いかがでしょうか?

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