Leica純正レンズに
「Summaron M 28mm f5.6」
というレンズがある
製品画像はこちら
そして今回購入したレンズはこちら
遠目で見れば全く同じレンズと見間違うであろう
これは中国の「TTARTISAN」というメーカーのレンズである
外見
物撮りは適当なライティング組んで行った
ルーセントをドーム状にしてサイド1灯
手前にレフを置いてディテールをやや起し
カメラはCanon 5D4にEF 100mm f2.8 マクロ背景色が悪目立ちしてたので青を抑えるようなレタッチを行った
TTArtisanのレンズは3本目だが、
毎回恒例の箱はやや潰れ、埃だらけ
ピント調整用のドライバーが付属する
一応テスト撮影で距離計のズレは確認できなかった
28mmでf5.6という被写界深度なら微調整も必要なさそうだが
どうでもいいが箱に入っていたプレートは金属製だった
謎のこだわりを感じる
レンズキャップはフロント、リア共に金属製
レンズキャップだけに関しては純正より質感高いと思う
距離スケールの刻印部分は鏡面仕上げ
結構な違和感がある
後玉付近は真鍮製になっている、内面反射が気になるところ
絞り羽は6枚
フードが付属するが本家のSummaron M 28mmとは互換性は無し
角形フードがよく似合う
無限遠のストッパーがゆるゆるで全く機能していない
この辺りは中華クオリティ、
この不具合が無ければ完璧だったのに
海外のレビューでもココは緩いとの記述があった、もういっそ取り外してしまおうか
2022/02/05追記
「私の個体はTwitterにて距離スケール面が鏡面では無く、無限ロックも正常に作動する」との情報が寄せられた
もう既にロット違いが混ざっている様なので本当の初期ロットでなければ問題はなさそう
私のは鏡面仕上げじゃない…出荷時期によって違うのかな https://t.co/Rck7wMRVlh pic.twitter.com/pQMzGYKaFZ
— オタサーの姫柄のクレジットカード作って欲しい (@192_168_1) February 4, 2022
情報ありがとうございました。
スペック
焦点距離:28mm
最小絞り:f /22
レンズマウント:ライカM
画角:72°
最短撮影距離:1 m
光学設計:4群7枚
絞り羽枚数:6
フィルターサイズ:37mm
寸法(直径x長さ):51 x 19 mm
重量:151 g
価格
オフィシャルストアで299ドルだった
送料込みで320ドル、オプションの優先配送を選択したが、国内の並行輸入業者の方が早く入手できたらしい
本家のSummaron Mが37万円ほどである事を考えると価格差は1/10ぐらいになる
日本の場合、本家の消費税分の価格で購入できると考えると破格すぎる
画質
上が本家Summaron M
下がTTArtisan
TTARTISANの28mm f5.6は4群7枚で、Leica Summaron M 28mm f5.6は4群6枚、構成も大きく違い、Sumarronは絞りを軸に対称型である
まず適当な写真
カメラはLeica M10でf5.6開放 ISO800
こちらは中央付近の拡大
シャープでコントラストも高い印象
リアのスプロケット付近だが、そこまで悪くはない
Leica Summaron M 28mm f5.6は一度だけ使用したことがあるが、周辺部に関してはTTArtisanの方が解像していると思う
また、Summaron M 28mm f5.6の開放時に見られたマゼンタ被りも発生していない
値段に関わらずキレキレの絵を吐き出す
こちらは悪条件下でのテスト
f5.6でフード無し
盛大にフレアが出ている
また、右上のフレアはおそらくリアの素材が光沢な為に起きた内面反射によるものだと思う
中央の車の拡大
こちらは右下の拡大
画質は破格なだけに期待はしていなかったが、思ったほど悪くなく素直
周辺減光も本家Summaronより少ない印象
悪く言えば「普通」
作例
このレンズは機動性を活かしたスナップ撮りに向いている
通勤中にカメラを持ってテストショット
ボディはLeica M10
現像はLightroomで色は適当なプロファイルを当ててある
ほぼノーファインダーでの撮影
というかヘルメット被ってるとファインダーなんか覗けない
M10はLvがあるので十分に構図は追い込める
バイクで手には冬用の電熱グローブをしていたが、ギリギリ操作は出来ると言った感じ
ここからはモノクロ
f5.6なので夜は高感度撮影になる
スナップ撮影であればM10はギリギリISO6400ぐらいまでなら使える
仕事を終え、自宅で適当に撮影
以下は適当に色を弄った写真
なんの参考にもならなくてすまん
買ってから思い出した事実が
「私は28mmスナップが苦手」
という事
どうしても構図が間延びしてしまう
写真の中で視線の誘導が難しいので、主題が曇ってしまう
よく言えば真の意味でスナップ向きの焦点距離
奥深くて難しい
まとめ
見た目◎
写り⚪︎
操作性×
コスパ◎
本家Summaronの消費税分の料金で買える外装コピー
画質はキレキレで良いが、盛大にフレアが出る、シーンによっては飛び道具的な写真になる
操作性はマジのゴミ(主に無限遠ストッパー)
この不具合さえなければ超おすすめ出来るので商品改良を待つしか道はなさそう
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