Leica M10 エイジングした話

1920年代、Leicaのカメラは元々、顕微鏡を作っていた事に由来し、ブラックペイントが施されていた

その後、Leicaのボディ塗装はシルバークロームが主流となっていく

今日では個体数の少なさからブラックペイントのカメラはシルバーに比べて高値で取引される事となった

私はブラックペイントが大好きである


そして!!
Leica M10はブラッククロームである!!

「クローム」である!!


さて、
クロームとペイントの違いだが、単純に書くと

・ペイントボディ
地金の上に黒い塗料を塗ったもの
まさしくブラック(黒く)ペイント(塗る)
光沢があり、剥げやすい

・クロームボディ
クロームメッキにより塗装する方法
ペイントよりも艶がないマットブラック仕様
摩耗にも強い


私の使うLeica M10はクロームボディなので剥げにくいマットブラックなのである


基本的にブラックペイントのカメラは塗装の剥げを楽しむことができる
ヨーロッパではあまり好まれていないらしいが

に対してブラッククロームは剥げにくいのでその楽しみが無い

そもそもLeica M10はWifi搭載でセンサーは24MPと完全に現代でも通用するカメラ

趣味嗜好用ではなく、実用向けカメラなのだろう

トレンドや耐久性を考慮してブラッククロームを搭載するのは分からんでもない

だけど使い込んだカメラってカッコいいじゃんか


という事で本日の本題
「Leica M10をエイジングしてみた」


まず、こちらは福岡県で活動中の友人、颯君のM10だ
曰く、手で触りまくってクロスで拭き取る作業を繰り返した結果こうなったと

素晴らしい、真似しよう

早速、ハンズでピカールを買って磨いてみる

⑴ファインダーやマウントにマスキングテープを貼り、保護する

⑵研磨剤と磨き用クロスを使って磨いていく
作業途中の写真
軍艦部のレンズ側を磨いてみた
マット感がなくなり、グレーに近づいた
光沢も出てきた

⑶完成
裏蓋にも同じ処理を施し、完成
作業時間は半日


こんなに簡単でいいものか
トップカバーにレンズが映り込むようになってしまった


張り替えたレザーとの相性も良さそう
しかし、指紋はめちゃめちゃ目立つ


・最後に
満足いく仕上がりになった

100万円するカメラに工業用のピカールで研磨するなど、どう考えても正気の沙汰では無い

完全に自己責任だろう
真似しても構わないが筆者は一切の責任を追わない

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