ズミルックス50mmを買った
ので、経緯から書いていく
ふとズミルックスが欲しくなった
いや、前々から憧れのレンズであり、マップカメラのローンシュミレーションを何度も行い、作例をネットで漁る日々、買ってもいないのに購入後の運用のしかたをシュミレートしたり
完全に病である
2020年1月25日
新宿にてその病の治療をした
思えば長い長い闘病生活だった
治療は困難を極め、治療費は超高額
VoigtländerのNoktonを買ってみたりSummarit 5cm f1.5を買ってみたり
しかしそれらは対処療法、完治には至らず
さて本題
Summilux 50mm f1.4 ASPHとは
現行Leica製の50mmレンズはf0.95、f1.4、f2、f2.4の4種類
それぞれ使用目的が異なるレンズだが
ズミルックスは公式ページで
「あらゆるシーンで活躍」
と紹介されている
また、「フローティング機構」「高屈折ガラス」「非球面レンズ」により、絞り開放でも最短撮影距離でも、高コントラストかつ細部までシャープな描写が可能とある
例によってズミルックスの歴史をさらっと書く
Summilux 50mm f1.4 1st
製造年数 1959-1961年
製造数 M:12000本 L:548本
製造番号 1,640,601〜1,790,000
レンズ構成 5群7枚
絞り羽 16枚
重量 325g(L版は320g)
カラー クロームorブラックペイント
フィルター E43
2年間しか製造され無かった短命なレンズ
オリジナルのLマウント版は激レア
家系図はクセノン→ズマリット→ズミルックス
Summilux 50mm f1.4 2nd
製造年数 1961-1968年(前期)
1969〜1991年(後期)
年製造数 18000本
本製造番号 1,844,001〜2,309,500
レンズ構成 5群7枚
絞り羽 12枚
重量 300g
カラー クロームorブラックペイント
フィルター E43
設計を一新し若干軽く、小さくなった
通称・空気レンズが採用された伝説的なレンズ
前期型と後期型の違いは外装の仕様変更とフード内蔵式か否か
61年から91年までの30年間製造されたご長寿レンズ、なお同じレンズ設計のまま04年まで続くので本当にご長寿
Summilux 50mm f1.4 3rd
製造年数 1992〜2004年
年製造数 28000本
製造番号 3,481,901〜4,012,000
レンズ構成 5群7枚
絞り羽 12枚
重量 クローム380g ブラッククローム275g
カラー クロームorブラッククローム
フィルター E46
最短撮影距離が70cmに短縮さた
レンズ構成はは2ndとほぼ同じ
一部ブラックペイントモデルが存在する
後述のASPHよりも相場は高い
Summilux 50mm f1.4 ASPH
製造年数 2004〜現行生産
年製造数 不明
製造番号 3,970,976〜不明
レンズ構成 5群8枚
絞り羽 9枚
重量 クローム460g ブラッククローム335g
カラー クロームorブラッククローム
フィルター E46
2004年にリニューアルした最新型
最後群にフローティング構造を採用する
今回買ったのは現行のASPHモデル
フローティング機構とは
フォーカス位置によって変化する収差を補正する機構
具体的にはピント位置によって最後群の2枚のレンズを移動させレンズ同士の間隔を調整する
↑公式HPより
この機構のおかげでどんなフォーカス位置でもレンズのベストな性能を発揮できる
さてここまで読んでくれた諸君
読んだ感想は「知ってた」だと思う
こんなブログ読んでる人が知らない情報を書けるほど筆者は詳しくない
ズミルックスは欲しかったから買った
そんだけ
他のブログと差別化を図る為、出来るだけ主観で書いていく
外装
意外とコンパクトな鏡筒
私はM型機はコンパクトであるべき派なので明るいレンズ=重く、大きいという漠然としたイメージを持っていた
しかしながらSummiluxは全長5.2cmと案外小さい
試着した時に画質云々よりも大きさが最も衝撃的だった
「ズミルックスはデカいしなー」と思っているそこの貴方
一度マップカメラで試してみなさい
ちなみにフォーカス位置と繰り出し式フードによってはここまで伸びる
現行モデルなので無論6bitコードがついている
描写
中央部のシャープネスとコントラストには文句がない、もちろん周辺でも安定の描写力を誇る
余談だが
アポズミの周辺はズミルックスの中央よりも画質がいいと聞く、本当なのだろうか
ボケにはクセがある(?)
と言うのもこれまで使ってきたレンズにクセがありすぎて高次元でまとまった描写をするズミルックスを不自然と感じてしまう
言葉でうまく言い表せない
絞りバネの形状
絞りバネの形状からボケの形は容易に想像できる
以下はf1.4とf4の比較
これをどう捉えるかは個人に問題だが、私は余り好きではない
ああーもうこうして絞りの形見るだけでも酔狂なひと向けでしかない製品だと一目で分かりますね。ていうか開放でしか撮っちゃダメよと言わんばかりの手裏剣 https://t.co/NLSO2WO0lL
— ジェットダイスケ (@jetdaisuke) January 27, 2020
以下は絞り開放の写真
↑中央部拡大
ミラーに写った像ですらここまで解像している
こっちはf2の作例
↑画面左上の拡大
周辺までアホほどシャープ
語彙が足りないのでうまく説明出来ないのが悔しい
作例
撮影は全て開放
場所は新宿、適当に歩きながらのスナップ
↑f1.4 1/125s ISO1600
↑f1.4 1/125s ISO1600
↑f1.4 1/125s ISO800
↑f1.4 1/125s ISO1600
↑f1.4 1/125s ISO1600
場所が変わって変わって銀座
↑f1.4 1/500 ISO200
↑ f1.4 1/500 ISO100
↑ f1.4 1/500 ISO100
↑f1.4 1/90 ISO1600
↑f1.4 1/90 ISO1600
価格
僕が買ったの個体は美品級で45万円だった
値段=画質かと言われるとやっぱり微妙
ただ他のLeica純正レンズ同士比較では画質は比例した値段だと思う
確かに正当な意味でこのレンズでしか撮れない写真は存在する
まとめ
病は金で治せる
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